厚生労働省は、令和5年1月に「保育所等における使用済みおむつの処分について」を発出し、使用済みおむつの持ち帰りがなくなることは保護者にとっては大きな負担軽減になり、保育士や保育教諭にとっても使用済みおむつを子どもごとに振り分ける業務がなくなることで、負担軽減にもつながることから、保育所等において使用済みおむつの処分を行うことを推奨することとしました。
保育所の紙おむつの持ち帰りは、保護者、保育所それぞれの負担になっている状況です。
この問題について一般質問を行いました。
NHK首都圏ナビ WEBリポート 2022年8月23日 「使用済みおむつの持ち帰り」なぜ?保育園の“謎ルール”
本市の対応(市立大島へき地保育所、認可保育所、認定こども園等)について、以下質問する。
質問(1)通知を受けて本市が行った対応と、対応前と対応後の保育所等のおむつの処分状況は。
答弁(1)国の通知を受けて本市が行った対応及び対応前後の各園での処分状況についてお答えします。
本市では令和5年2月に、市立保育所、市内認可保育所、認定こども園に対し、使用済みおむつの処分状況について調査を実施しております。その後、宗像市保育協会主催の定例会議に出席し、意見交換を行うとともに、園での処分を推奨するという国の方針について説明しました。その結果、調査時点では、園で処分している市立保育所等の数は8園でしたが、4月に再度確認を行ったところ、11園で使用済みおむつを処分しておりました。布おむつを使用している園を除く残りの6園につきましては、園の保育方針により、引き続き持ち帰りを行っています。
質問(1)②この通知を市はどのように受け止めたのか。
答弁(1)② このたびの通知により国の考え方が示されており、使用済みおむつの持ち帰りがなくなることは、保護者の大きな負担軽減につながること、また、保育士等にとっても、子どもごとに振り分ける業務がなくなり、負担軽減につながることから、本市としましては、国の方針を受け、園での処分を推奨していきたいと考えております。
質問(2)保育所等でおむつを処分している場合の費用負担は。
答弁(2)保育所等でおむつを処分する場合の費用につきましては、現在、それぞれの園で負担しています。
質問(2)②持ち帰りが残っている園が6園あるが園はどのように考えているのか。市としては今後どのようにそういった園に働きかけていくのか。
答弁(2)②まだ持ち帰りを行っている園の保育方針につきましては、便の状態や回数を知っていただき、保護者と子どもの健康状態を共有するというものが方針と聞いております。本市としましては、園の保育方針を尊重していきたいと考えてはおりますが、その一方で国の方針も示されておりますので、おむつの持ち帰りをせずに、子どもの健康状態について保護者と共有する方法等について検討いただけるよう、お話ししていきたいと考えております。
園の保育方針を尊重しつつ、保管用ごみ箱の購入費用の補助の検討など、園での処分に係る問題の解決に向けた支援を行ってまいりたいと考えております。